21世紀の住空間をささえる部品開発コンペ応募要項
ベターリビングでは、環境に配慮した次世代型住宅部品の方向性を探ることを目的に、これからの住まいと住空間を形成する新たな発想による住宅部品の提案を広く募集するコンペティション「21世紀の住空間をささえる部品開発コンペ」を開催しました。
このコンペは、テーマを「新たな可能性を予感する環境配慮型住宅部品」とし、21世紀を担う住宅部品はどうあるべきか、また、環境問題にどう対応するかについて、具体的な提案を求めています。さらには、概ね2年以内を目途に試作・製品化することを要件とし、単にアイデアだけの提案を求めるのではなく、提案内容を実際の形(物)にするという点を特長としています。
この度、環境への配慮、アイデアの斬新性、商品化の可能性などについて厳正な審査を実施した結果、応募提案50点から1次選考会において12点を選考した後、最終選考会(12月6日、於:都市センターホテル)において、7点を入選提案として選定し、内3点を優秀提案としました。
なお、最終選考会にて審査した12点の提案は、いずれも実現性の高い意欲的な提案であり、選考作業において優劣をつけ、4点を選定することは非常に困難な作業となりました。このため、これからの住宅建設や工法、住宅部品に対し一石を投じる斬新なアイデアと環境配慮部品の普及という観点から、開発を推進すべき提案をできる限り取り上げることとし、当初予定していた4点の選定枠を拡大し、7点を選定するに至りました。

応募要項抜粋
テーマ 「新たな可能性を予感する環境配慮型住宅部品」
募集対象
「BL宣言2001」及び「住宅部品環境大綱」の内容を踏まえた住宅部品又はシステムを募集します。
提案内容には、環境への配慮事項が必ず含まれているとともに、次に代表される新規性のある発想や技術・機能・体制等いずれかを備えたものとします。
異業種間の連携により、それぞれの持つ要素技術、アイデア等を融合又は結合した、横断的な体制により生み出されるハイブリッドな部品
複数の住宅部品(システム)又は住宅部品の性能・機能等を1つに集約し、新たなカテゴリーを形成する部品
廃棄物処理やリサイクルなどの社会システムとのインターフェースにも配慮(又は提案も可)した部品
新たなニーズの捉え方を基に、既存の住宅部品(システム)へ新技術、新工法等を付加又は導入した部品
応募要件
応募する住宅部品またはシステムは、開発・試作段階の製品もしくは構想(計画)段階(概ね2年以内に製品化が可能な内容)のもので、応募時に他のコンペ、設計競技等へ未発表のものとします。
審査委員
(敬称略)
委員長 内田祥哉(東京大学名誉教授)
委 員 柏木孝夫(東京農工大学大学院教授)

小玉祐一郎(神戸芸術工科大学教授)

杉山涼子(杉山・栗原環境事務所代表取締役)

平島 寛(日経アーキテクチュア編集長)

深尾精一(東京都立大学大学院教授)
選定提案
4点以内
各選定提案については、試作・商品化等に係わる補助金として、1点に付き500万円を上限に支給します。
なお、補助金の支給は、表彰式にて行います。
選定条件
補助金の支給にあたり、表彰式に合わせ予定される展示・冊子発行等で必要な試作、商品化等の計画書の提出等を個別に依頼します。
またコンペに係わる提出物の発表の権利は、主催者も有するものとします。
発表・表彰
結果発表 2002年12月中旬予定
表彰式 2003年5月中旬予定